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【不動産 勉強】貯金と投資、どちらを先にするべき?将来に備えて、今優先することを考えよう!

【不動産 勉強】貯金と投資、どちらを先にするべき?将来に備えて、今優先することを考えよう!

「お金を貯めたい」「将来が不安だから資産を備えておきたい」
そう思ったとき、あなたならどうしますか?

・リスクが怖いし、まずは貯金するべき?
・お金は「増やす」時代、投資にチャレンジするべきかな?

いろいろな考え方があると思います。
しかし、そもそも貯金だけで老後資金は大丈夫なのでしょうか?
そして、投資を始めるならいつのタイミングがいいのでしょうか?

本記事では、日本の会社員の平均年収にほど近い「年収500万円の世帯」を例に、そうした疑問と向き合いながら、将来に向けて本当に今優先すべきアクションな何かを考えてみます。

■年収500万円で毎月いくら貯金できる? 

年収500万円世帯の場合、所得税や住民税、社会保険料などを考慮すると、手取り年収は「約400万円(月々約33万円)」となります。一般的に、貯蓄は収入の15%前後できれば理想的と言われます。

家族構成や住む場所などにもよりますが、夫婦2人暮らしと仮定し、理想的な貯蓄ができるかどうかシミュレーションしてみましょう。

―――――――
<手取り収入:33万円>

家賃・住宅ローン:10万円
食費:6万円
水道光熱費:2万円
通信費・交通費:2万円
保険・教育費・交際費など:8万円
―――――――

平均的な支出を想定したざっくりした計算にはなりますが、月々の支出は28万円前後。
そうなると、月に貯金できるのは5万円程度となり、「330,000×15%=45,000」はクリアできそうです。とはいえ、日頃から節約を頑張る必要があるでしょう。

この「毎月5万円」をコツコツ貯金できた場合、どのような未来が待っているでしょうか。

・1年間で、5万円×12ヶ月=60万円
・10年後は、60万円×10年=600万円
・20年後は、60万円×20年=1,200万円を貯めることが可能です。

「20年で1,200万円」は、決して小さな金額ではないものの、以前話題となった「老後2,000万円問題」を思い返すと、老後資金として不安も残ります。「夫婦2人分」と考えると尚更でしょう。さらにこの先、昨今の物価上昇(インフレ)がもっと進んだ場合、貯金の「価値」が目減りしてしまうリスクも考えられます。

■その「5万円」を投資信託に回したら?

では、もし「毎月5万円」を貯金ではなく投資に回した場合はどうなるでしょうか?

例として、年利5%で運用できる株式投資信託に20年間、積立投資をしたと考えてみましょう。税金や年利の変動などは考慮せず、単純計算しています。

―――――――
毎月の投資額:5万円
年利:5%
運用期間:20年
※複利を想定(運用で得た利益は翌年の元本に上乗せしていく)し、年利5%を月利に換算し「0.4167%」として単純計算
―――――――

・1年(12ヶ月)後は、約61万円
・10年(120ヶ月)後は、約776万円
・20年(240ヶ月)後は、約2,055万円

貯金は20年で1,200万円貯まるのに対して、投資した場合は20年で2,000万円超になる可能性があります。もちろん投資なので運用リスクは伴いますし、投資で得た利益には税金がかかります(NISA、iDeCoなどの非課税制度を使わない場合)ので、その点は注意しましょう。

■不動産投資の場合、「融資活用」の手もあり

投資といっても、投資信託に限らずさまざまな商品、方法があります。
その1つが「不動産投資」です。購入した不動産の家賃収入で利益を得ることが期待できます。

「いやいや、不動産なんて買う余裕はない」という方も、「空き家投資」であれば実現可能かもしれません。近年は、高齢化や地方の過疎化などで空き家が増加傾向にあります。しかしながら、リフォームなどを施せば再び住める家も多く、子育て世帯など「多少古くてもいいから広い一軒家に住みたい」といった一定のニーズもあるのです。

しかも、空き家は一般的な住宅よりも安価で購入できるのが大きな魅力です。
自己資金で賄えれば理想的ですし、もし難しくても銀行などのローンを活用すれば自己資金ゼロで不動産投資を始められます。

参考までに、ローンを活用して地方の空き家を「500万円」で取得したと考えてみましょう。ローンの返済額は年間30万円(借入期20年)、家賃収入は毎月5万円、年間60万円入ってくると仮定します(利息などは考慮していません)。

・1年後、家賃収入60万円からローン返済額を除いた収益は30万円
・10年後、収入累計は600万円で、ローン返済額300万円を除くと、収益は300万円+ 現物資産(借入残高250万円程度)
※この時点で、借入残高を収益で完済できる想定になります。
・20年後、収入累計は1,200万円で、収益は600万円+現物資産(家)

つまり、20年経ってローンの返済が終われば、「家」という現物資産を持つこともできるのです。これは不動産投資ならではの特徴と言えるでしょう。将来的に、「自分たちの住まいにする」という選択もできるので、老後の備えにもなります。
ただし実際は、入居前や定期的なリフォーム、修繕費用などのコストがかかります。また、家の資産価値は購入金額よりも下がる可能性があります。

■まとめ

貯金と投資、どちらをすべきか。それぞれシミュレーションを交えて考えてみました。
貯金が最も「貯まりづらい」という結果にはなりましたが、決して貯金が悪いというわけではありません。

計画的に確実に蓄えを増やしていくのは素晴らしいことです。しかしながら、貯金だけでは将来の備えとして限界があるのも事実です。限られた収入を貯金のために節約しなければならないとなると、次第に暮らしが圧迫され、家計も心も余裕がなくなってくるからです。

100年とも言われる長い人生をストレスなく、楽しく過ごすことを考えれば、“支出を減らす”より“収入を増やす”ことにシフトしていくことも必要です。
そのためには収入の柱を1本でも多く持つことが大切で、その手段として「投資」があります。働いたお金をコツコツ蓄えることに加え、別の場所で「お金にも働いてもらう」仕組みを作ることを意識しましょう。

もし今回の結論を出すのであれば、「貯金と投資はどちらか一方ではなく、両方やるのが正解」と言えるかもしれませんね。

ただし投資にはリスクがあります。運用成績によっては、元本を割ってしまう恐れもあります。増やすことだけを考えすぎて、先走ってしまうのも考えものです。
大切な資産のために守りたいことは、当面使う予定のない余剰資金を投資に回すということ。非常時に備えた6ヶ月前後の生活資金や、数年後に使う予定の教育資金や住宅資金などは、しっかりと確保してください。

その上で、ぜひ「明るい未来を迎えるための準備」を着々と始めていきましょう。

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