
確定申告は自分でやった方がいい理由
今回は、確定申告の捉え方のところで、理解を深めるのと同時に、ご自身が直接確定申告をおこなった方がいい理由について、いくつかご紹介したいと思います。
1.そもそも確定申告ってなに?
確定申告とは、税務手続きの一つです。その年の所得や経費などをまとめ、納めるべき税金の金額を計算し、税務署に申告することを指します。
確定申告を行う必要があるのは以下のような場合です。
2.どんな人が確定申告をしないといけないの?
下記の場合、確定申告が必要になります。
・給与所得が2,000万円を超える場合
・給与所得以外に20万円を超える所得がある場合
・不動産所得や株式売却益などの給与所得以外の所得がある場合
・医療費控除や住宅ローン控除など、特定の控除を受ける場合
・年金収入が一定額を超える年金受給者の場合。
3.確定申告はどうすれば行える?
通常、確定申告は毎年2月16日から3月15日までに行うことになっています。確定申告を通じて、納税者は年間の所得税額を確定し、不足分を納めたり、あるいは過剰分の還付を受けることができます。
確定申告の流れは下記の通りです。
・収入(プラス)と経費︎(マイナス)の整理
いくらの収入があったのか、それらの収入を生むためにいくらの経費が掛かったのかと整理し、トータルの所得を計算します。
・申告書の作成
所得や控除内容を基に申告書を作成します。
国税庁が公開している、「確定申告書等作成コーナー」などのオンラインツールを利用することで申告書の作成が行えます。
・申告書の提出
作成した申告書を税務署に提出します。e-Taxを利用した電子申告も可能です。
・納税行う、または還付を受ける
申告の結果、最終的な所得税額が確定します。
不足している税額があれば納税し、過剰に納めた税金があれば還付を受けることができます。
4.確定申告は専門家に頼むべき?それとも自分でやるべき?
確定申告を専門家に依頼すべきか自分でやるべきかというご相談やご質問を受けることがとても多いです。
絶対にこう作成・申告をするべきという明確な答えはありませんが、それぞれに特徴があるので、正確に理解をしておく必要があります。
まず、専門家に依頼するとなると、お任せするのは「会計士もしくは税理士」になります。
というのも、税金の計算・各種書類の作成・申告・申請・不服申立時や過払い分の払戻し請求などの税務代理行為は全て税理士の独占業務になっているからです。
税理士に任せることで、ご自身に一切の知識がなくても確定申告が完了します。
しかし、実際に確定申告をご自身で行なったことのある方ならご存知かと思いますが、確定申告書類の作成や申告そのものはそれほど複雑なものではなく、仕組みを理解してしまえばどなたでも行うことができます。
税理士に依頼をする際に支払っている報酬は、「窓口として申告を代行してもらう責任」に対して支払っている報酬とも言えますが、決して安いものではありません。
基本的にはご自身で行い、どうしてもわからないことがあれば、税理士に確認するのではなく、国税庁が設けている申告相談の窓口に問い合わせることをおすすめします。
現在のご自身を取り巻くお金に関する環境を把握するためにも、確定申告はご自身でおこなった方が理解が深まり、税金についても正しい理解のもと納税することができるようになります。
ご自身の財務状況や税金について常に目を配り、理解を深めていくことが大切であると考えられます。
まとめ
確定申告は、難しくありません。相談窓口なども多数用意されているので、まずは自分で進めながら理解することで、より深く知識も定着します。その知識は、法人設立や会社経営にも通じるものがあり、基礎的な第一歩の部分になるため、ご自身のスキルアップのためにも、ご自身でおこなうことをおすすめいたします。