
不動産の勉強をした方がいい理由3選
「不動産なんて、自分には縁遠い話」
そんなふうに思っていませんか?
投資信託や株式投資はしているけれど、不動産投資となるとハードルが高いと感じているという方も多いでしょう。
しかし不動産に関する知識は、経営者や会社員、投資をするかしないかなどに関わらず、誰でも持っておいて損はありません。それはなぜなのでしょうか。
今回は、不動産の勉強をした方がいい3つの理由を解説していきます。
不動産を勉強した方がいい理由1:どんな会社も不動産と関わっているから
仕事をしていれば、オフィスや店舗など働いている場所があると思います(完全在宅ワークの方は除く)。そうした不動産は、借りている物件であれば賃料が発生しているはずですし、売買取引を行なって購入する選択肢もあるでしょう。つまり何らかの不動産取引が行われた上で、現在あなたが働く場所となっているわけです。
特に経営者の場合、不動産にかかるコストは経営に直結します。
例えば、ビル内のテナントとして入居している飲食店であれば、毎月の家賃支払いは固定費の大半を占めます。そのため身につけた不動産知識で家賃を抑えることができれば、その分、利益をアップさせることができます。物流業なら、倉庫や配送車を駐車しておくスペースの賃料、レンタルオフィスを会社として借りている場合の賃料にも同じことが言えます。
また事業が拡大するにつれて、働く場所に求められるものも変わっていきます。社員が増えれば、もっと広い面積や利便性の高い地域が求められることもあるでしょう。そうなれば、今よりもさらに多くのコストがかかります。「自社ビルを購入する方がいいのか、賃貸のままがいいのか」といった選択に迫られることも考えられます。それぞれ不動産取引の際にどのような費用を経費にできるか、税金はどのようなものがあるかなどの知識があれば、自社にとって最適な判断ができるでしょう。
あるいは「新規に店舗を出店しよう」「海外不動産を購入して、ビジネスを海外進出させよう」といった展開になる可能性もあります。そうなれば、不動産の基礎的な知識を身につけておくことは必須となります。また一社員だとしても、知識があれば「ぜひ君に新規出店プロジェクトを担当してほしい」などと重要な業務を任されやすくなるかもしれません。会社における自分自身の価値を高められる可能性もあるでしょう。
経営者はもちろん、役職者など責任あるポストで働く人ほど不動産を学ぶべきであり、知識を持っていることのメリットは大きいのです。
不動産を勉強した方がいい理由2:多くの人は自分の「家」に住んでいるから
衣・食・住に組み込まれているように、多くの人にとって生きていく上で住む「家」は欠かせないものです。そして住居費は、教育費や老後資金と並んで「人生の3大出費」と言われます。
賃貸であれ分譲であれ、住居に関する費用は一生かかるもの。不動産や不動産取引について知っていれば、生涯のコストを最適化することができるのです。
例えば、マイホーム購入は多くの家庭にとって大きなライフイベントです。一生に一度あるかないかの大きな買い物。だからこそ、多くの人は
「この場所でこの大きさだと、妥当の金額なのかな?」
「こんなに大きな買い物なのに、失敗してしまったらどうしよう」
などと、「マイホームの相場金額」がわからず悩んでしまうのです。
もし不動産について学んでいれば、その住宅が割高なのか、割安なのかの“尺度”を持つことができます。日常的に購入している肉や野菜などの日用品に対して「これは安いね」「これは高いね」と感じられるように、物件に対しても同じような感覚を持てるようになるのです。
また不動産を勉強していくと、不動産仲介業者など不動産を“売る側”がどうやって利益を上げているのか、といったことも理解できるようになります。そのため、業者から勧められる物件や、提案される金額を疑いもせず受け入れてしまうことはなくなるでしょう。
知識があれば、逆に相手の思惑を意識しながら、よりお得にマイホームを購入するための交渉ができるようになります。さらに、不動産取引に必要なプロセスや書類、法律などを学んでおくことで、悪質な業者から騙されてしまうといったトラブルも避けられるでしょう。
不動産を勉強した方がいい理由3:資産を増やすきっかけになるから
投資信託や株式ほど身近ではないかもしれませんが、不動産も投資対象として非常に人気があります。
不動産投資の魅力は、価値が上がった時に売却することで得られる売却益と、物件を貸すことで定期的に得られる室料収入の両面から資産を増やせることです。不動産の学びを深めて適切な運用をできるようになれば、資産を安定的、長期的に増やしていくことが可能なのです。
とはいえ、他の投資方法に比べて初期投資額が大きく、また有形の資産であるため管理や維持が必要であることは知っておかなければなりません。
またリスク管理も重要です。不動産バブルという言葉を聞いたことがあると思います。これは何らかの要因により、不動産の価格が本来の標準価格を超えて大幅に高くなっている状態を指すものです。
不動産バブルはこれまで幾度となく発生してきました。例えば、1980年代後半にはプラザ合意による円高の進行、日銀の低金利政策などにより、不動産価格は急激に上昇しました。しかしご存じのように、1990年に入るとバブルは崩壊、長期的な不景気に突入しました。
令和の現代も、首都圏周辺の新築マンションを中心に不動産価格は非常に高騰しており、局地的に不動産バブルが起きている状況です。平成の後半から超低金利時代が続いており、借り入れにかかる金利負担が軽減されて不動産投資の収益性が高まっている側面もあるでしょう。
しかし2024年3月、日銀はマイナス金利政策を解除して17年ぶりに利上げを行いました。今後、金利上昇が予想されます。また高齢化などによって、特に地方都市では人口が減少し、不動産の需要や価格が伸び悩んでいる地域もあります。
こうした現状はネガティブに捉えてしまいがちですが、これも不動産知識を身につけることでポジティブに変えることができると思います。例えば、地方の人口動態や地価、物件価格の動きを読み解けるようになれば、安定した賃料収入を得られる物件選定ができるようになるでしょう。不動産周りの税制の知識があれば、金利が上がったとしても節税によってコストダウンを図れる可能性もあります。
いずれにしても、不動産の勉強をすることは不動産投資という新たな投資方法を開拓するはじめの1歩となると思います。
まとめ
不動産は、どのような人にとっても暮らしや仕事に欠かせないものであり、知識を深めることでマイホーム購入やキャリアアップ、資産形成などさまざまな場面で役立ちます。
「まず何から始めればいいのだろう」と悩んだら、不動産の勉強を始める際にまず学ぶべきことをまとめたこちらの記事も、ぜひ読んでみてください。