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【不動産の学習】戸建とマンションの違いを学ぼう!

「家を買うなら、戸建てにするか、マンションにするか」
マイホーム購入を検討する際、多くの人が最初にぶつかる選択でしょう。この選択は、価格や立地条件のみならず、ライフスタイルや将来の暮らし方などさまざまな要素を念頭に置いて、慎重に判断することが大切です。
「何となく戸建てが好きだから」「マンションの方が便利そう」など、イメージ先行で選んでしまうと、後々「あっちにすればよかった」と後悔するかもしれません。

そこで今回は、「土地の権利」「管理費、修繕費、駐車場代」「管理組合や町会、地域との関わり方」「火災保険」といった具体的な観点で両者を比較しながら、住まい選びのヒントを探っていきましょう。

1.「土地の権利」形態の違い

戸建住宅の場合、建物と土地は別々に登記され、購入することでそれぞれ自分が所有権を得ます。そのため家の建て替えや増改築、庭の造成といったことも、建築基準法などを守れば原則自由にできますし、建物も土地もそれぞれ売却することが可能です。

一方、マンションの場合、購入した「専有部分(自分の部屋)」だけに個人の所有権(区分所有権)があります。エントランスや廊下などの部分、建物が立っている土地(敷地)は区分所有者全員の共有となり、個々で所有権を主張することはできません。それらを利用する権利は「敷地利用権」と言われ、持ち分は一般的に専有部分の広さに応じて按分されます。区分所有権と敷地利用権は原則分離ができないため、それぞれを売却することは不可能です。

戸建ては、将来的に建物が老朽化して資産価値が低下しても、土地の利用価値は残りやすいメリットがあります。一方、マンションは戸建てのような柔軟性はないものの、立地エリアの良さや大規模修繕など老朽化対策がきちんと取られていることなどにより、資産価値が維持されやすい面もあります。

2. 「管理費、修繕積立金、駐車場代」の違い

マンションを購入すると、毎月、管理費や修繕積立金が発生します。これは、エントランス、エレベーター、廊下、外壁といった共用部分の維持・修繕費用を区分所有者みんなで分担しているものです。2〜3万円程度が一般的ですが、近年の物価高騰などに備え、修繕計画見直しなどのタイミングで修繕積立金が値上がるケースも少なくありません。

また、敷地内の駐車場は共有スペース扱いとなるため、多くのマンションでは利用の際に別途で月額料金がかかります。特に人気エリアのマンションは駐車場に空きがないことも多く、近隣で月極駐車場を借りなければならない場合もあります。

一方で、戸建てにはこうした「毎月の固定費」は原則ありません。ただし、外壁の塗装や屋根の修理、水道管の交換といった建物の維持、修繕にかかることは、すべて自分の判断と費用で対応する必要があります。自分のタイミングで自由にメンテナンスできる反面、災害や故障などで突然大きな出費が発生するリスクもあるのです。

「マンションは月々定額で積み立てて、修繕までおまかせできて安心」「戸建ては必要なときに、お金の用意も含め全て自分で動く必要はあるものの自由度が高い」「戸建てならリスクに備えて自分で貯蓄しておけばいい」など、ライフプランや価値観によって選択は分かれるでしょう。

3.「管理組合や町会、地域との関わり方」の違い

戸建では、「町内会」や「自治会」といった地域コミュニティとの関わりが深くなります。活動内容は地域により異なりますが、例えばゴミ出しのルールを決めたり、防災訓練をしたり、地域のお祭りを企画・開催したりと、暮らしの中で「近隣に住む人たちとの付き合い」が生まれやすい傾向があります。

一方、マンションでは区分所有者全員が「管理組合」に加入します。組合ではマンションの維持、管理のために、定期的な総会や理事会で修繕計画や予算案や住居ルールを決めたり、建物内の清掃や点検、修理などを管理会社に委託したりします。戸建てほど広い範囲で地域の人と関わる機会は少ないかもしれませんが、管理組合の総会などに積極的に参加することでマンション住民との関係性を築くことができるでしょう。

4. 「火災保険」に関する違い

戸建てでもマンションでもマイホーム購入時に住宅ローンを組む際は、建物の火災保険加入が義務づけられるのが一般的です。ただし、保険料に関しては建物の構造や用途に応じて差があります。

マンションは、火災保険料が比較的安い傾向にあります。理由は、まず鉄筋コンクリート(RC造)など耐火構造が多く火災リスクが低いためです。また共用部分については管理組合が別途保険に加入するので、補償が必要なのは「自分の専有部分(任意で家財)のみ」となり、補償範囲が小さなプランとなるからです。

対して戸建住宅、特に木造住宅の場合は火災リスクが高いため、火災保険料はマンションより高くなる傾向にあります。また、建物全体が補償範囲となることも、保険料に影響します。

いずれにしても、もしもの備えとして火災保険、加えて地震保険の加入も欠かせません。保険会社によりますが、補償の範囲や条件はカスタマイズできることが多いので、ご自身の希望にあわせて検討してみるとよいでしょう。

まとめ

戸建とマンションの違いを4つのポイントで比較してみました。
全て自己管理になりますが自由度の高い戸建て、管理はおまかせできるものの管理コストがかかり続けるマンション。
この2つの選択は、どちらが正解ということはありません。「どちらが自分に合っているか」を基準に選ぶことが大切です。

マイホームは一度購入すれば長く住むことになります。年月が過ぎる中で、年齢や家族構成、仕事、老後など、ライフステージはどんどん変わり、その度に住みやすい家や住居管理に費やせるコストも変わっていくものです。

人生で最も高い買い物の一つだからこそ、長い目でじっくり考えるとともに、今回紹介したような戸建てとマンションの違いなどの知識、最新情報もきちんと得ながら、後悔のない住まい選びができるとよいですね。

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