
不動産の勉強で宅建を取る必要はない!?身近なところからはじめよう!
不動産の勉強をしたいと考えたときに、宅建の資格を取得するべきか悩む方もいらっしゃると思います。
宅建とは宅地建物取引士資格試験の略で、その名のとおり宅地や建物の取引を行うための知識が求められます。宅建の勉強をすれば、民法、宅建業法、都市計画法、建築基準法などの不動産に関する法律や、不動産の契約について幅広い知識が身につくことは確かです。
ただし必ずしも宅建の勉強をしなくても、不動産について勉強できる手段はたくさん存在します。今回は、身近なところから不動産の勉強をする方法をお伝えします。
1.身近な不動産は何がある?
身近な不動産というと、ご自身が暮らしているマンションやアパート、戸建住宅、土地がはじめに思い浮かぶと思いますが、オフィスビルや商業施設、ホテル、病院、学校、倉庫なども不動産です。
そもそも不動産とは、民法第85条第1項で「土地及びその定着物」と定められています。定着物とは、建物、樹木、未分離の果実、移動困難な庭石などです。つまり、建物以外の簡単に動かせないものも不動産にあたるのです。
2.興味があるジャンルを掘り下げる
ご自身が暮らしている住居や働いているオフィスビル、よく買い物に行く商業ビルなど、興味を持てる不動産から掘り下げてみましょう。
掘り下げる方法は、次の3つがおすすめです。
- インターネットで調べる
- セミナーに参加する
- 理解したことを人に話してみる
まずはインターネットで調べるだけでも知識が身につきます。例えば、ご自身が働いているオフィスやその周辺の賃料を調べてみましょう。調べていると、相場がわかるようになってくることに加え、オフィスの賃料相場は上がっているのか、賃料はどのように決まるのか、適正賃料はいくらかなど、関連情報が入ってくると思います。小さな疑問を出発点に調べてみることで、知識が蓄積していきます。
セミナーに参加するのも有益な方法です。不動産のセミナーを探すと、投資や相続、マンションの大規模修繕に関するセミナーなどがたくさん見つかります。まずは、聞いてみたいと興味を持てるジャンルのセミナーを受けることがおすすめです。
セミナーには無料と有料がありますが、無料でも有益なものは存在します。いずれにしても、より有益なセミナーを見つけるには、以下のポイントをチェックしてみてください。
- 主催者のセミナー開催実績
- 講師の経歴や実績
- セミナーのレベルが自分に合っているか
さらに調べたことを他の人に話すと、理解が深まります。何かについて人に話してみると、途中で疑問が浮かんできたり、質問を受けて確かになと思ったりすることがありますよね。インターネットでの検索やセミナーで得た知識を、ぜひ家族や友人、同僚などに話してみてください。
3.すでに契約している不動産から知っていくとより効果的
ご自身やご家族が契約している不動産から知っていくとより効果的です。多くの方は、家の賃貸借契約や売買契約を結んでいると思います。
家を契約するときには重要事項説明を受けます。重要事項説明とは、不動産を買う人や借りる人が十分に内容を理解したうえで契約できるように、専門知識を持つ宅地建物取引業者が取引条件などを説明するものです。
具体的には以下のような項目について、書面を交付して説明することが宅建業者に義務付けられています。
<重要事項説明書の記載事項(抜粋)>
- 登記された事項
- 都市計画法、建築基準法などの法令に基づく制限の概要
- 飲用水・電気・ガスの整備状況
- 建物状況調査の結果の概要(既存の建物のとき)
- 当該宅地建物が造成宅地防災区域内/土砂災害警戒区域内/津波災害警戒区域内か否か
- 水害ハザードマップにおける当該宅地建物の所在地
- 耐震診断の内容
参考:国土交通省 重要事項説明書(売買・交換)
(https://www.mlit.go.jp/common/001354710.pdf)
ご自身が受け取った重要事項説明書を読み返し、よくわからない点について調べることで勉強ができます。例えば、上記2つめの項目では「市街化区域」「市街化調整区域」という単語が登場します。市街化区域とは、市街化を積極的に進めようとする区域のことです。市街化調整区域は、反対に市街化を抑制しようとする区域のことです。このようにご自身が契約した実例から疑問点を解決していけば、立派な勉強になります。
机上で勉強するよりも、「確かに不動産屋でそのような説明を受けたな」と体験を思い起こしながら学ぶ方が記憶に残りやすいです。ここでは重要事項説明を例に挙げましたが、賃貸借契約書や売買契約書なども含め、ご自身が契約した体験を思い出しながら学んでみてください。
4.まとめ
身近なところから不動産について勉強する方法をお伝えしました。身近で興味を持てるジャンルや、すでに契約している不動産をスタート地点とすることで、学んだ内容が記憶に残りやすくなります。
日常の中で身近な不動産に目を向けてみて、疑問点をインターネットで調べれば少しずつ知識が溜まっていきます。それらの知識をつなぎ合わせたり、セミナーを受けたりすれば、体系的な知識が身についていくでしょう。
不動産の勉強というと自分とは距離の遠いものに感じてしまうかもしれませんが、不動産は身近に溢れているものです。そう考えると、少しハードルが下がるのではないでしょうか。ぜひ、身近にある不動産から勉強をはじめてみてください。